クランベリーが尿を正常化クランベリーのはたらき

クランベリーの有効成分とそのメカニズム

クランベリーに含まれる「キナ酸」は体内に吸収された後に馬尿酸に変わり、膀胱で尿のpHを下げる働きがあります。「プロアントシアニジン」は尿路で感染菌の付着をおさえる効果があります。この2大成分のおかげで、クランベリーは尿路感染症の予防に効果を発揮します。

クランベリーの2つの有効成分のはたらきの図

クランベリーの主な働きの図

尿路感染症(膀胱炎)の予防

急性単純性膀胱炎に一度以上かかったことのある50歳以上の女性118名を対象に、クランベリー65%果汁飲料またはプラセボ(クランベリー果汁が入っていない)飲料を摂取する群に分け、6ヵ月間にわたって膀胱炎再発について追跡しました。その結果、6ヵ月目までの膀胱炎の再発率は、クランベリー65%果汁飲料群で29.1%、プラセボ飲料群で49.2%となり、クランベリー65%果汁飲料の摂取により、膀胱炎の再発率が有意に低下しました(p=0.0425)。

膀胱炎再発率の比較のグラフ

感染症治療ガイドラインにクランベリーの有用性が掲載されています。

JAID/JSC 感染症治療ガイドライン 2015―尿路感染症・男性性器感染症―

クランベリーは尿のpHを下げます

通常は尿のpHは弱酸性ですが、アルカリ性側に傾くと様々な不具合がでてきます。

飲用後2時間後の尿pH値の変化のグラフデータ

尿臭の軽減

尿がアルカリ性に傾くと、細菌が増殖しやすくなります。すると尿中のアンモニアが増え、尿の刺激臭が強くなります。クランベリーによる尿の酸性化は、これを抑制するはたらきが期待できます。クランベリー50%果汁飲料を1日2回(計360ml)、10日間摂取させた場合、10日後に尿臭値が低減したという実験結果もあります。

尿臭値の変化のグラフデータ

尿管カテーテルの詰まりの改善

尿路感染にかかると、尿素が感染菌で分解されアンモニアが発生して、尿のアルカリ化が起こりマグネシウムやカルシウムを含んだ結石ができます。この結石が尿の濁りや尿砂となり、尿管カテーテルの詰まりの原因となります。クランベリー果汁飲料は尿を酸性化するので、アルカリ性の結石を減少させる効果が期待できます。

尿管カテーテルの変化の図

スキントラブルの改善

尿のpHが高くアルカリ性になっている場合、尿が付着した皮膚が炎症を起こすおそれがあります。特に、尿管ストーマを用いている場合は尿が付着することも多く、炎症が発生しやすくなります。クランベリー果汁飲料には尿を酸性に傾けるはたらきが期待できるので、スキントラブルの改善にも期待ができます。

皮膚の炎症の変化の図

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